あのときかもしれない

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1984年に出版された詩人長田弘の「深呼吸の必要」の中に収められている
「あのときかもしれない」は

こどもだった「きみ」が「もうおとななんだ」とはっきり知った「あのとき」が
静かな優しい言葉で語られる散文詩です。

「一人の不完全な人の姿を、きみの父親の姿にみつめていたとき」
「こころが痛いという痛みをを知ったとき」

この本に出会ったのは  4人の子育てに奮闘していた30代半ばでした。
本屋で「深呼吸の必要」というタイトルに惹かれて手にしました。
まさに あの時 深呼吸が必要だったのです。

私が こどもからおとなになった、と感じたのはいつだったか。

アンデルセンの童話「人魚姫」は
魔女との取引で人間になることと引き換えに美しい声を失った人魚姫でしたが
王子を殺せば元の人魚に戻れるのに 結局 朝の光の中で海の泡となって消えていく
というお話は 幼い私には理解できませんでした。

愛する人のためなら 自分の命も捧げることができるということを
理解できたのはいつごろだったのか。
そのときかな、私がこどもからおとなになったのは。

1年の育児休暇が明けて 今日から仕事に復帰した娘は
子育て、家事、仕事と何役もこなしていくことになります。
近くに住んでいたら 手助けもしてあげられるのに・・・
でも みんなが通ってきた道なので 頑張ってほしいものです。

そして 息苦しくなったら
思いっきり 深呼吸してね♪

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